議席番号4番、後藤英夫でございます。
久しぶりの一般質問でございます。
新型コロナウイルス感染症の対策や、今年の夏の豪雨災害の対応に伴う担当部署等の業務負担に配慮して、しばらくは一般質問を控えておりましたが、市民からの強い要望もあり、今回はしっかり代弁させていただきたいと思います。
それでは、通告に従い、順次質問させていただきます。
本日の質問事項は3点でございます。
1点目は、作業機付きトラクターの公道走行について、次に2点目は、本市の障がい者施策について、3点目は、本市の交通安全対策について、お尋ねいたします。
1点目、まずは作業機付きトラクターの公道走行についてお尋ねいたします。
本市は、全国屈指の農業地域であり、農業が最も重要な産業の一つであります。農業は、国民への食料安定供給や国土環境保全はもとより、地方活性化を担う基幹産業として大きな役割を果たしております。我が国の経済成長や地方活性化を牽引 するポテンシャルは高い分野であります。
しかしながら、農業従事者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の拡大など、様々な課題に直面しており、今後、社会構造が急速に変化すると見込まれる中、抜本的な構造改革により、競争力強化と成長産業化を図ることが急務となっています
本市を活性化する1次産業は、農業、林業などの産業です。
農業は治水面、自然共生、国土保全という環境にとっても大切な役割も同時に担っています。そして、本市における雇用も同時に併せ持つ基幹産業であることは言うまでもありません。
私たち議員は、本市市民、それから生産者、営農者を抱える諸問題を共に考え、産業構造を見据え、農業を核に地域を発展させていく道を提案していく使命があると思います。また同時に、安全・安心を第一に考えて、様々な提案をする必要もあります。
本市の農業振興は、本市各地の農業関係団体にとっても重要な課題だと思いますが、その取組には本市の行政の力と連携が欠かせないと考えます。また、本市にとって、農業振興は地域産業、地域社会の活性化対策として重視される必要があると 思います。
生産者、営農者が抱える諸問題の一つに、作業機付きトラクターの公道走行があると思われます。このことについて、市民より多数の相談があっております。農耕トラクターに関わる道路運送車両法の運用見直しにより、農業用トラクターについ て、保安基準に緩和措置が設けられ、これにより一定の要件を満たした作業機付き 農耕用トラクターは公道走行可能となりました。
しかし、最高速度15キロ以上で、 全長4.7メートル、全幅1.7メートル、全高2.0メートル、いずれかを超える作業機を装着したトラクターについては大型特殊免許が必要となります。
併せて、車両総重量が750キロを超える農業用トレーラーを牽引する場合は牽引免許が必 要となります。
本市の農業の競争力強化と成長を図ること、そして、何よりも農業用機械による事故を未然に防ぐためにも、それから、道路運送車両法を遵守するためにも、大切なことだと考えますが、このことについて、本市が把握している現状、課題、本市 の取組についてお尋ねいたします。
以上について、1回目の質問といたします。
それでは、ただいまの後藤議員のご質問についてお答えい たします。
作業機付きトラクターの公道走行につきましては、平成31年4月に道路運送車両法の保安基準が緩和されたことによりまして、方向指示器を見やすくするなどの条件つきで、トラクターにロータリーやハローなどの作業機を装着した状態での公 道走行が可能となりました。
公道走行に必要な免許に関しましては、後藤議員のご質問のとおりでございます。これまでも、熊本県立農業大学校では、学生のほか、一般の農業者の方を対象として農作業安全講座が開催されており、熊本県運転免許センターによる農耕車限定 の大型特殊免許や牽引免許の出張試験も行われているところでございます。
しかしながら、過去2年間の受講者数は、定員を大幅に超える応募があったと伺 っております。
県内のJAグループでは、大型特殊免許取得を目指した安全講習会が全6回計画されておりまして、多数の希望者がおられるようでございます。
また、大型特殊免許を取得できる市内の自動車教習所に確認いたしましたところ、大型特殊免許取得の希望者は順番待ちの状態が続いているということでございました。
農作業の効率化を図るために農業機械が大型化している現状を踏まえますと、大型特殊免許の取得希望者は多数おられるものと認識しております。
本市の取組といたしましては、道路運送車両法の保安基準の緩和に先立ちまして、平成30年8月に県内の自動車教習所から講師をお招きいたしまして、菊池市農作業事故安全対策講座を開催しました。
この講座では、農耕車に必要な免許の取得方 法についても周知を図ったところでございまして、受講者の中からも免許を取得されたケースがあっております。
また、先ほど申し上げました熊本県農業大学校の農作業安全講座に関しましては、 市の広報やホームページで掲載し周知を図っております。
県に対して大型特殊免許 の取得ができる機会を増やしていただくよう、働きかけを行っているところでもございます。
今後も引き続き、国や県、農業団体と連携を密にし、事故防止に向けても取り組んでまいりたいと考えております。
以上、お答えいたします。
県、それから農業関係団体と連携して対応してきたことはよく分かりました。
本市も菊池市農作業事故安全対策講座を開催するなど、しっかりと対策を行ってきたことも、そこは評価できると思います。
しかしながら、現実を見ますと、まだまだ改善する余地はあるのではないでしょうか。
例えば、熊本県立農業大学校の熊本県運転免許センターによる農耕車限定の大型特殊免許などの出張試験では、年間定員の180名を大幅に超える応募があったと伺っております。
先ほども説明がありましたけどですね。
また、これは県全体であって、本市の市民はなかなか抽せんに当たってないと、そういう話も伺っておりま す。受講できた人は少ないと聞いています。
広大な農地を耕したり、短期間で収穫を行ったりするためにはトラクターが欠かせません。また、分散農地で作業する場合、トラクターの圃場間移動は公道走行が余儀なくされることが多いと思います。
また、営農者、就農希望者、それから新規 就農者の方の中には、トラクターの使用のために必要な免許の取得を検討している方も多数いらっしゃいます。
本市の農業の競争力強化のためにも、さらなる努力が必要だと思います。
今までも県に対して働きかけは行ってきたとの答弁ですが、もっと積極的にアプローチしていただいて、本市市民の受講者を少しでも増やしていただくために、受講回数を増やしていただくなどの努力が必要だと思いますが、それはどのように考えますか。
それから、市内にある大型特殊免許を取り扱っている自動車教習所に、大型特殊講習の状況について問い合わせたところ、大型特殊免許の講習は予約が殺到しており、数か月は受講できないと伺いました。
大型特殊免許を担当するスタッフは数人いるものの、講習に使用する車両が2台しかないということでした。本市にある自動車教習所には、まずは聞き取りを行い、調査・研究を行って、例えば台数を一定期間増大できるような対策を行うのはどうでしょうか。
ほかにも、免許を取る予定で教習所などに申し込んでいるが、受講に至るまでの期間が長く、免許が取得できていない営農者に限り、必要な免許を持っている方に圃場までの運搬をお願いするのはどうでしょうか。
例えば建設業者などの業界には大型特殊免許や牽引免許を持っていらっしゃるスタッフが多数います。また、既に 免許のお持ちの営農者も大勢いらっしゃると思います。
農繁期の朝夕だけでも協力 していただけるように働きかけを行ってみてはどうでしょうか。
それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。
熊本県立農業大学校では、農業後継者などを優先的に受講の対象とされており、それ以外の農業者の方は、申込み希望者が多いために、なかなか受講できない状況にございます。
本市からも受講回数を増やしていただくよう要望しておりますが、現在のところ、受講者数を増やすことは難しい状況であるということを伺っております。
また、先ほど答弁いたしましたとおり、市内の自動車教習所では順番待ちの状況にございますが、県内では大型特殊免許を取得できる自動車教習所も増加しておりまして、全県的に見ると以前よりは免許の取得がしやすくなったと伺っております。
しかしながら、まずは免許取得が可能な県内の自動車教習所での受講をお願いできればと考えているところでございます。
また、議員からございましたご提案につきましては、貴重なご意見として受け止めさせていただき、県やJAなどの農業団体、また関係機関などと連携しながら、 検討をしていきたいと考えております。
以上、お答えいたします。
ありがとうございました。
不安全な作業をお互いに注意、指摘し、事故につながる情報を共有し合うなど、地域で一丸となって農作業事故の防止に取り組むことは、競争力強化と成長産業化につながっていくと思います。
これからもさらに積極的に関係各所と連携を図って いただきますよう要望いたしまして、次の質問に移ります。
2点目は、本市の障がい者施策についてお尋ねいたします。
障がいのある方が生き生きと暮らしていける施策の充実についての一般質問をいたします。
障害者雇用促進法によりますと、雇用義務制度として、事業主に対し障がい者雇用率に相当する人数の障がい者の雇用を義務づけており、45.5人以上の民間企業には2.2%、来年4月より2.3%、国、地方公共団体、特殊法人などには2.5%で、来年4月より2.6%、都道府県などの教育委員会には2.4%で、来年4月より2.5%となっており、障がい者の職業の安定を図ることを目的としております。
誰もが平等に社会に参加できる共生社会の実現を理念としている障がい者雇用制度です。
ハンディを抱えている人たちの就労を応援する、それは当然のことだとは思いますが、まずその姿勢は、本市自ら率先して示していくべきだと考えております。
そこで、2点目の質問ですが、本市における今年度の障がい者雇用率についてお尋ねいたします。
本市の各部局について、それから、市内の会社についての現状と課題を教えてく ださい。
市内の会社については分かる範囲で結構です。それから、障がい者の団体やスポーツイベントの参加などについて質問いたします。
障がい者スポーツを推進し、スポーツを楽しむ機会を増やしていくための今後の取組や課題についてお答えください。
それでは、まず私のほうから、市役所における障がい者雇用率の状況、各部局における雇用の現状と課題について、お答えしたいと思います。
現在、障害者雇用促進法では、国及び地方公共団体の法定雇用率は、先ほど委員 がおっしゃるように、2.5%とされております。
本市職員の障がい者雇用の状況は、市長部局においては、昨年度は2.86%で法定雇用率を満たしておりましたが、今年度にかけて障害者手帳を所持している職員の退職により、令和2年8月時点での算定においては1.62%となり、法定雇 用率を満たさない状況となっております。
また、教育委員会におきましては、昨年度の法定雇用率は1.95%でしたが、障がい者雇用の不足数の算定上、不足数が生じていないため、労働局の規定により、法定雇用率は達成とみなされておりましたが、本年度については1.51%となり、市長部局と同様に法定雇用率を満たしていない状況でございます。
課題となる今後の雇用の確保につきましては、障害者雇用促進法に基づき、障がい者採用計画を作成し、労働局のヒアリングを受け、適切に障がい者の雇用の確保に努めてまいりたいと考えております。
以上、お答えいたします。
それでは、市内の会社の障がい者雇用率につきましてお答えいたします。
雇用・就労は、障がいのある人の自立や社会参加のための重要な柱でございます。
障がい者の雇用の促進等に関する法律に基づき、障がい者雇用率制度が定められておりますが、これは、ハローワークや熊本労働局で指導などが行われているところでございます。
本市では、菊池市の障がい者雇用率の現状について状況把握は行っておりません。
次に、障がい者スポーツの推進につきましては、障がいのある方が参加されているスポーツイベントには、熊本県・熊本市が主催します「くまもと障がい者スポーツ大会」、熊本県身体障害者福祉団体連合会が主催します「熊本県障がい者グランド・ゴルフ大会」、「くまもと障がい者ペタンク大会」などがございます。
障がい者スポーツ大会は、スポーツなどを通して障がいのある方の社会参加を推進するとともに、障がいに対する理解を深める機会となります。
現在は広報誌での周知を行いますとともに、前回の大会参加者や障がい福祉サービス等事業所へ案内を送付しまして、参加の呼びかけを行っているところですが、現在、参加者は増えていないのが現状でございます。
新たな参加者を増やす取組としまして、障がい者団体の活動やスポーツ大会を広報やポスターなどを活用しまして情報発信を行い、障がいに対する理解と普及啓発に努めてまいりたいと考えております。
以上、お答えします。
失礼しました。先ほど市内の会社の障がい者雇用率についてお答えしたところですが、「本市では菊池市の障がい者雇用率」ということで申し上げてしまいました。
正しくは、「本市では菊池市の会社の障がい者雇用率」の現状については、状況把握は行っておりません。
申し訳ありませんでした。 おわびいたします。
障害者雇用促進法の第5条では、事業主の責務として、障がい者の雇用に関し、社会連帯の理念に基づき、障がい者である労働者が個人の能力を発揮し、職業人として自立しようとする努力に対して協力する責務を有するものであって、その有する能力を正当に評価し、適当な雇用の場を与えることとともに適正な雇用管理を行うことにより、その雇用の安定を図るように努めなければならないとなっております。
また、第6条では、国または地方公共団体の責務もうたわれております。
そのこ とから、全ての事業主は法定の雇用率以上の割合で障がい者を雇用する義務があり ます。
したがいまして、民間企業であれば50人の従業員を有している企業では、1人以上の障がい者を雇用しなければなりません。
本市の障がい者雇用率について、達成されているかどうか、平成30年9月議会の一般質問でも確認しましたが、そのときの説明によりますと、その当時、市長部局の場合で障がい者雇用率は2.46と、2.5%を0.04上回っていましたが、障がい者雇用の不足人数の算定方法で算出された不足人数はゼロで、制度上、法定 雇用率は達成していました。
それから、教育委員会部局も法定雇用率が0.6下回ってはいるが、同様の計算方法で計算すると不足人数がゼロで、法定雇用率を達成しているとのことでした。
現在、法定雇用率は、残念ながら達成されていない本市でございますが、来年度は余裕を持って達成していただきたいと思います。
来年度は達成する意思はあるの でしょうか。
また、それは継続可能でしょうか。改めてお聞きいたします。
また、委託先の請負企業について、それらの評価制度などはあるのでしょうか。
障がい者のための雇用制度があるのに生かされていないのは本当に残念です。自立 のためには仕事が必要です。
また、法定雇用率だけでなく、障がい者の雇用拡大を実質的に図るには、中小企 業への働きかけも重要です。
私は平成30年9月議会において、本市の業務委託先や請負企業の障がい者雇用率は把握されているかについて、また、中小企業における障がい者雇用の拡大について、提案も含め質問いたしました。
あれから2年たちましたが、中小企業に対する現状の取組と課題についても改めてお答えください。
それでは、再質問のほうにお答えしたいと思います。
まず、市の委託先や請負企業について、それらの評価制度はあるのかということでございますけども、本市の建設工事の格付の場合について、熊本県の評価点を参考にいたしております。
市の独自の加点等の制度はありませんが、障がい者等の雇用の状況が加味された熊本県の評価点を用いる対応をいたしているところでございます。
また、本市の法定雇用率の達成、また、それが継続可能かということでございますけども、先ほど答弁いたしましたように、今後は障害者雇用促進法に基づき、障がい者採用計画を作成し、適切に障がい者の雇用の確保に努め、継続して取り組んでまいりたいと考えております。
以上、お答えいたします。
それでは、障がい者の就労について、中小企業に対 する取組について、お答えいたします。
中小企業等の事業主の方への障がい者雇用に関する各種援助につきましては、労働局やハローワークなどが実施しており、本市独自で行っているものはございませんが、本市におきましては、就労移行支援や就労定着支援など障がいのある方に対 して就労支援を行っておりますので、間接的に中小企業の障がい者雇用の一助とな っているものと考えております。
以上、お答えします。
ありがとうございました。
障がい者の雇用を守り、自立を促すためにも、本市の障がい者雇用率の達成、維持はもちろんですが、本市の中小企業、特に委託先や取引先、請負企業も含め、今、何ができるのか調査・研究を進め、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
それから、障がい者団体やスポーツイベントの参加についての答弁ですが、障がい者スポーツの理解促進を図るための障がい者スポーツの振興は、さらに発展する余地が私はあると思います。
今年の10月7日に熊本県障害者福祉団体連合会主催の第17回熊本県グラウンドゴルフ大会に水上議員と参加させていただきました。江頭市長のご協力もあり、今年もバスが出て、不自由なく会場である熊本県民総合運動公園まで行くことができました。
課長も朝から気持ちよく見送っていただきました。
係長も一生懸命サポートしていただきました。大変盛り上がり、私は毎年参加したいと思いました。
こういうことをしっかり盛り上げていくために、議員もみんな参加したいんです、こういうのはですね。
毎年、興味がある議員には案内を出していただきたいと思います。
参加、応援をしっかりやっていきたいと思いますので。また、大会を盛り上げるためには、障がい者団体の存在も不可欠であり、障がい者団体の在り方や補助金の額についても、納得いくまで聞き取りや協議、実態調査が必要だと思います。
例えば協議の参加費用を集めるための物品販売など、大変ご苦労されながら取り組んでおられるのです。
体の不自由な人が重たいラーメンやレトルトカレーを運んだりしております。机上の計算どおりにはいかないことも多々 あると思います。障がい者の団体等についての本市の考え方や課題を教えてください。
障がい者の皆様におきましては、皆様、本当にいろいろなところで頑張っていらっしゃるというふうに思います。
市としましても協力をしまして、できるところは、できるだけ一緒に、協議会のほうもございますが、連携を図りながら、また、会員の増に関しましても、呼びかけ等を行いながら、協力しながら行ってまいりたいと思います。
以上、お答えいたします。
障がい者スポーツに関する情報収集、情報発信に積極的に取り組み、障がい者スポーツへのさらなる理解と普及啓発に努めるとともに、障がいの 種類や程度にかかわらず、誰もがスポーツを通じて共に汗を流し、楽しむ機会の創 出に努めていただきたいと考えております。
私も障がい者と健常者が同じ立場や目線でスポーツを楽しむ機会について、引き続き提案を進めていきたいと考えております。
次の質問に移ります。
3点目は、本市の交通安全対策についてお尋ねいたします。
本市の過去5年間の人身事故発生状況は、発生件数で言いますと、平成27年度 は208件、28年度は187件、29年度は167件、30年度は116件、令 和元年度は108件となっています。
本市での交通事故は少しずつでありますが減少しているようです。
これは菊池警察署の方々や、本市の防災交通課のご活躍をはじめ、各種関係団体の啓発活動の不断の努力の成果だと思います。
特に最近は、小学校の通学路などでグリーンベルト が引かれていることも増えて、ドライバーにも通学路であることを認識してもらい、事故防止につながっていると思います。
市民も子どもたちも安心して通行でき、大変喜んでいます。
しかし、一方で、本市の道路では、特に交差点など白線や矢印、それから横断歩道など、消えかかっているのをよく見かけます。
車での走行中、ひやりとすることもありました。視認性の向上など安全対策がもっと必要だと思います。
道路を安全に通行するために、路面表示や交通安全のための施設、道路反射鏡はとても重要だと思いますが、巡視状況や管理上の課題を教えてください。
次に、本市の交通指導員についてお尋ねいたします。
概要、どうやって管理されているか、課題について、答弁をお願いいたします。
それから、本市の交通安全関係団体への支援についてお尋ねいたします。 主な団体名や支援する金額、その課題について教えてください。
それでは、まず交通安全施設の状態の把握、整備につきましては、原則として現状の状況を身近で確認できる区長さんからの申請により、現地確認をして整備を進めております。また、パトロールなどにより状況を把握しているところでございます。
課題としましては、施設の経年劣化に整備が追いついていないことも事実であり、今後も予算の範囲内で通学路や交通量の多い箇所などの優先順位をつけ整備をしていくとともに、市の管理する部分以外もありますので、関係機関と協議を行いながら進めてまいりたいと思います。
また、交通指導員につきましては、菊池市における交通安全の確保に努め、円滑な交通体制を推進し、交通事故防止のため、菊池市交通指導員として本市に住所または勤務場所を有する者のうちから、市長が委嘱しております。
任期は1期2年であり、再任される方が多く、退任されるときには新たな指導員を同地区から選出していただいている状況でございます。
組織体制につきましては、現在31名在籍されており、菊池地区12名、七城地区6名、旭志地区5名、泗水地区8名で構成されております。
交通指導につきましては、交通指導員会議の中で交通指導の日程や場所確認等を行い、指導していただいているところでございます。交通指導員の主な業務である早朝やイベント等の交通指導についての確認は、同日業務をしている市職員で行っております。
課題につきましては、指導員が各小学校全てにおいて在籍していないことでございます。
選出については、過去、指導員の募集チラシを作成、周知し、募った経緯はございますけども、新規の指導員の獲得にはつながっておりません。
今後の選出方法については、全ての小学校区から選出できるよう指導員会の中でも検討してまいりたいと思います。
また、交通安全に関する団体への補助金などの状況につきましては、熊本県交通安全推進連盟へ7万7,000円、安全運転管理者協議会へ9万7,000円、負担金を支出しており、交通安全協会には交通安全指導委託料として160万円、活 動補助金として約24万2,000円を交付しております。
交通安全協会につきましては、免許更新の際、加入いただいている入会金が減少していると伺っており、 今後、協会の体制維持も含め交通安全事業について、引き続き連携してまいりたい と考えております。
以上、お答えいたします。
本市には誰が見ても危険だなと思う箇所があります。
例えば隈府小学校と菊池南中の間の道を国道325号線、これは大琳寺ですけども、こちらに出る際、矢印が消えていて、怖い目に遭ったという話はよく聞きます。
私もよく通るのですが、車ががち合いそうになったのは何回か目撃しました。
こういった箇所はまだほかにもあり、巡視で上がってくるはずなのですが、地元区長から要望が 上がらないと何もしないのでしょうか。
また、本市の道路は白線が消えているところがとても多いと思います。
そのこと についてどのように認識していますか。きれいに引き直して、安全な状態にすべきだと考えますが、お答えください。
再質問のほうにお答えしたいと思います。
現状、区長の申請により現地確認をして整備を進めているとともに、先ほど申しましたように、パトロールなどにより状況を把握して、整備されていないところがあれば整備を行っているところでございます。
ただ、先ほども申しましたように、整備が追いついていないところも事実でありますので、今後も予算の範囲内で、通学路や交通量の多い箇所から優先して整備を進めていくとともに、市の管理する部分以外もありますので、そういったところは 関係機関と協議を行いながら整備をしてまいりたいと考えております。
以上、お答えいたします。
ありがとうございました。
この質問の最初に、本市の人身事故状況を説明しましたが、昨年度は死亡事故が5件も起きております。本市の安全を本気で守るべきだと私は思います。
防災交通課がもっと交通に目を向けるべきだと思います。熱意が私は感じられないと思っています。
次に、交通指導員についてですが、見ていて年配の方が多いように感じます。
今まで長い年月を頑張っていただいて、大変な苦労もあったと思いますが、安全上、心配な部分もあります。そのことについて、どう考えますか。また、最高齢の交通指導員の年齢は幾つですか。安全を保つため、健康状態や視力、聴力をチェックするなど思いやりを持った施策が必要と思いますが、どう考えていますか。
現在のところ、交通指導員についての健康状態のチェック等は行っておらず、自己管理で対応していただいている状況でございます。
また、 最高齢の交通指導員につきましては、年齢は84歳ということでございます。
以上、お答えいたします。
今まで頑張ってきた方々です。今からも頑張っていただかなければなりません。健康上や安全上の管理をしっかりと行っていただきたいと思います。
それから、交通指導員と各地区の交通安全協会の地区長、この2つは同じ時間、同じような仕事をしています。なるべくボランティアである交通安全協会を活用してはどうでしょうか。
例えば交通指導員に交通安全協会に入っていただいて、各地 区長を受けていただければ、その費用が抑えられると思いますが、お答えください。
現時点では交通指導業務を交通安全協会に委譲するとは考 えておりません。
交通指導員につきましては、今後も菊池市交通指導員設置規則に 基づき、予算の範囲内で事業を執行してまいりたいと考えております。
以上、お答えいたします。
では、最後に、本市の交通安全関係団体について、先ほど交通安全協会という団体名を答弁されましたが、全国的に免許返納の意識が高まる中、本市の今年度、現在までの協会加入者数は3,575名、全免許更新者の4割です。
また、これは年々と減少傾向にあります。
市から補助金として24万2,393円、 それから教育委託費として160万、一方、会員収入は636万7,510円でし た。
しかし、これではこの組織を維持していくのは難しいと思っています。来年か らは6人体制から5人体制に縮小するようです。
この縮小することについてどのように考えますか。
さらに、交通安全協会の主な使途ですが、交通安全のための啓発活動、これは毎月1日、10日、20日の交通安全日に朝の街頭指導を行っていますが、その制服代やのぼり棒代、交通安全の看板等の設置、保育園や学校、老人会における交通安全教育、チャイルドシートの無償貸出し、それから、交通事故防止キャンペーンの実施、青パトによる子どもたちの登下校の見守り活動、免許更新に関する人件費及び必要経費、その他の啓発活動があります。
もしもこの団体がなかったら、本市が 直接行うとなると、大きなコストがかかると思います。
また、免許更新の際、菊陽町の免許センターまで行かなければなりません。高齢ドライバーの大きな負担にもなり、免許に関する事務も直接警察官が行うことになります。
このことについてどのように考えますか、総務部長にお尋ねいたします。
交通安全協会につきましては、重要な交通安全施策の一翼を担っていただいていると考えておりますので、今後、協会の体制事務を含めて、交通安全事業について、引き続き連携を進めてまいりたいと考えております。
以上、お答えいたします。
ぜひ、この交通安全協会、しっかり残って活動していってほしいと思っています。
交通安全協会を例に、現状や活動内容を説明申し上げましたが、特定の団体に予算をつけてくださいとの要望ではございません。
本市の市民に向けて、交通安全のための啓発活動をしっかりと行っている関係団体はしっかりと存在し続ける必要があると思います。
執行部の方々にどうかご協力、ご理解いただきたいと思います。子どもたちの安全を守り、悲しい交通事故は少しでも減らしていきたいと思います。
質問を終わります。