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有害鳥獣被害、交通安全対策 について(令和1年度第2回定例会)

#市議会一般質問 2023/06/19更新
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議席番号4番、後藤英夫でございます。
 
議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、質問させていただきます。本日の質問は2点です。
1点目は有害鳥獣被害について、2点目は交通安全対策について、お尋ねいたします。
 

後藤議員

1点目、まずは有害鳥獣被害についてお尋ねします。
 
私が議員活動をしていく中で、農家の方々から有害鳥獣被害について、いろいろと深刻な話、悩みを聞くことがあります。
それは山間部の高齢者もふえ、集落の戸数がだんだんと減っていく中で、耕作放棄地は増加し、有害鳥獣は、里、家の近く、そこまでおりてきて、山中の餌よりずっと栄養豊富でおいしい農作物を食い荒らし、その対策、対応に苦慮していると聞きます。
 
特に水稲、クリ、タケノコなど、山間部の主な収入になる作物が被害に遭っていると聞きます。
中には、豚舎、牛舎まで 入ってきて、豚、牛の家畜飼料も食べていると聞きます。
 
そこで、質問いたします。菊池市でも有害鳥獣、これはイノシシ、シカ、タヌキ、カラス、近ごろはサルなどもいると思いますが、こういった被害は深刻だと思われますが、鳥獣による被害額、この総額は幾らぐらいですか。
また、何による被害が一番多いか、お尋ねいたします。 これを1回目の質問といたします。

経済部長

後藤議員のご質問にお答えします。
 
有害鳥獣のうち、被害の多いものは何かというご質問でございました。
有害鳥獣 による農作物の被害状況の調査につきましては、農家からの被害報告、それに各補 助事業申請時の聞き取り、そして、農業共済組合への照会によって行っております。
 
平成30年度におけます本市の有害鳥獣によります農作物の被害は、イノシシに よる被害額が93万2,000円、カラスによる被害額が479万6,000円と なっております。
カラスによる被害による被害が一番多くなっておりますけれども、中山間地で被害の多いイノシシにつきましては、被害報告もないこともありまして、被害額はさらに大きいということが予測はされております。
 
なお、先ほど言われましたタヌキ・サル・シカによる農林作物への被害報告のほうは、市では受けておりませんというところでございます。
以上、お答えいたします。

経済部長

申しわけございません。一つ答弁が漏れておりました。
イ ノシシの被害が一番多い作物はというところでございます。イノシシによる被害が最も多いものは水稲となっているところでございます。
以上、お答えいたします。

後藤議員

私が聞いたところでは、菊池市の有害鳥獣被害は、イノシシの 被害が一番多いと聞いております。
熊本県でも2016年度のイノシシの被害は2.7億円と書いてあったと記憶しております。
 
イノシシは、口蹄疫と豚の家畜伝染病を媒介する可能性もあることから、今回はイノシシの被害について質問させていただきます。
イノシシによる深刻な被害の農作物は、穀物、野菜類、果物などがありますが、その被害は菊池市では水稲だと先ほどお答えいただきました。
 
また、それでは、本市におけるわな、猟銃、箱わな、くくりわな等でのイノシシの捕獲頭数は年間何頭でしょうか。
ここ一、二年の捕獲頭数をお尋ねいたします。
 
また、猟銃による駆除 頭数、箱わな等による駆除頭数についても、ここ一、二年の捕獲頭数をお尋ねいたします。
これを2回目の質問といたします。

経済部長

それでは、お答えいたします。
本市におけますイノシシの捕獲頭数でございます。頭数につきましては、2年間をちょっと調べてますので、お答えいたします。
 
平成29年度が313頭、平成30年度は577頭となっております。狩猟の方法につきましてでございます。捕獲の方法は、銃でやります銃猟とわな猟、それぞれございます。
捕獲頭数について、詳細には把握をしておりません。
 
これまでの状況から見ますと、わなによる捕獲が全体の7割、この程度を占めていると思われております。
以上、お答えいたします。

後藤議員

ありがとうございました。
 
現在、地元猟友会による駆除隊の数、これは何隊あって、猟銃免許を持っておられる狩猟者数は何人おられるのか、再質問いたします。
また、年齢的には平均何歳くらいか、お尋ねいたします。
何歳かですね。
 
また、イノシシを駆除した場合、菊池市が出すイノシシ駆除1頭当たりの捕獲報奨金は5,000円と聞いておりますが、それは県内市町村と比べて、高いか、安いか、安くないかということをお尋ねいたします。また、このイノシシという厄介者を駆除した場合、捕獲した狩猟者はどうすれば捕獲報奨金をもらえるのか、その手続についてもお答えください。
 
また、市として、年間取り組んでいる駆除費の予算は何頭分で、予算額は幾らか、 答弁をお願いいたします。

経済部長

では、ご質問にお答えします。
 
まず、猟友会でございます。地元の猟友会のうち、菊池市有害鳥獣捕獲隊員数ですけれども、隊員数は53名でございます。
班編制につきましては、8班の体制で 行っております。隊員の方は、全て狩猟免許を取得しておりまして、一部の方はわな猟の免許も取得されております。
隊員の平均年齢でございますけれども、現在のところ、66歳というふうになっております。
 
続きまして、捕獲報奨金についてのお尋ねでございます。
先ほど議員もおっしゃいましたように、報奨金を本市では出しております。5,000円でございます。また、県北の近隣の市町のイノシシ1頭当たりの捕獲報奨金を調べてみますと、山鹿市で7,000円でございます。荒尾市5,000円、玉名市6,000円、大 津町5,000円、阿蘇市5,000円、なお、熊本市と合志市につきましては、 なしというふうになっております。
 
菊陽町は、現在、1頭当たり5,000円で検討されているというところでございます。
こういう状況の中では、私どもといたし ましては、単価にばらつきはあるものの、他市町と比較しても安くはないというふうに考えているところでございます。

経済部長

続きまして、イノシシを駆除した場合の、駆除といいますか、捕獲した場合の捕獲者につきまして、報奨金はどうしたらもらえるのかということと、年間の報奨金と頭数でのご質問でございました。
 
本市の有害鳥獣を捕獲した場合に支払われる報奨金は、有害鳥獣の捕獲許可を受け、菊池市有害鳥獣捕獲班員が捕獲したイノシシを報奨金の対象としており、班長が報奨金の申請をし、報奨金は各捕獲班に交付することとしております。
申請には、捕獲した場所や捕獲者の氏名、人数等を記入していただくほか、写真とあわせまして、捕獲したイノシシの尻尾も一緒に提出をしていただいております。
 
イノシシの捕獲報奨金の本年度の予算につきましては、430頭分で215万円を計上しているところでございます。なお、報奨金につきましては、市の報奨金のほかに、国の報奨制度もございます。
国の報奨制度につきましては、1頭当たり7,000円を毎年国に対して要望しております。
以上、お答えいたします。

後藤議員

では次に、イノシシによる被害対策は、金網策、電気柵、ワイ ヤーメッシュ柵、トタン柵などがありますが、県や市はどのような補助対応をして おられるのか、対策についてもお尋ねいたします。
 
県や市はどのような補助対策を しておられるのか。 菊池市でも電気柵やワイヤーメッシュ柵をよく見かけますが、菊池市はどの方法 が一番多いですか、お答えください。
 
その場合のこれまでの支給延長、金額等は幾 らになるのか、お答えください。
 
これらの柵を設置した場合、持ち主にはどのような補助があるのか。また、あるとすれば、その申請方法は、その申請方法の流れについてお答えください。
 
それは専業農家でなくても申請できるのか、さらにお尋ねいたします。よろしくお願いします。

経済部長

次に、防護柵についてのご質問だったと思います。お答え いたします。
 
侵入防止柵の補助事業についてお答えをいたします。 まず、本市においては、市内在住の農家の方に対して、侵入防止柵や防鳥ネットの一部について、5万円を上限といたしまして、予算の範囲内で補助を行っております。
 
申請は、見積書、被害があっている場所の位置図、市税の未納がない証明を添付 していただくことになっており、随時、農林整備課内で受け付けをしているところ でございます。
県におきましては、えづけSTOP鳥獣被害対策事業といたしまして、農家等で組織する団体を対象に、鳥獣対策についての勉強会や研修会等を行い、予算の範囲内で侵入防止柵の設置を行っております。
 
対象農家は3戸以上の農業者等がなっており、専業農家とは限られておりません。
補助内容につきましては、上限30万円の資材相当分が対象となっており、予算 の範囲内で行われているところでございます。
 
国につきましては、鳥獣被害防止総合対策事業に取り組んでおります。ここも県 と同じでございます。
農家等で組織する団体がみずから柵を設置する場合に、定額 で電気牧柵やワイヤーメッシュ柵の資材相当分が予算の範囲内で受け取ることがで きる事業でございます。
 
これも単県事業と同様に、3戸以上の農業者等が事業の対象とされているため、専業農家とは限られておりません。
国の事業につきましては、ほぼ資材相当分の100%が出るような形にはなって いるところでございます。

経済部長

また、国、県の事業の申請につきましては、農林整備課のほうで取りまとめを行っております。
 
代表者の方が対象範囲や被害状況等を示していただき、その後に地元説明会、勉強会、詳細な設置予定箇所の地図の作成などを行い、国や県からの要望調査の時期に菊池市有害鳥獣捕獲協議会が事業主体となりまして要望をすることになっております。
その後、補助金の申請となり、補助金の交付決定があった場合に、事業実施ができるというふうになっております。
 
なお、国、県、市、これらの事業については、それぞれありますが、併用はでき ないというふうになっているところでございます。
また、電気柵、ワイヤーメッシュ、いろいろ種類がございますけども、本市ではどれが一番多いかという質問だったかと思います。
 
国、県、市、いずれの事業につきましても、電気柵、ワイヤーメッシュ柵も対象 となっております。
この中で、市内で最も多い侵入防止対策につきましては、ワイヤーメッシュ柵が一番多くなっているようでございます。また、その総支給延長と総額でございますけれども、ワイヤーメッシュ柵を設置したもののほとんどが国庫事業によるものでございます。
 
平成29年度から実施しておりまして、平成30年度末現在でございます総延長が5万303メートル、総事業費は2,932万5,000円を実施しているところでございます。
ちなみに、本年度も予定をしておりまして、本年度の予定も含めてまいりますと、総延長が10万553メートル、総事業費が7,460万1,000円程度となる見込みになっております。
以上、お答えいたします。

後藤議員

現在、駆除隊の方々や狩猟者は、ほとんどの人が高齢者のボラ ンティアでやっていると聞きます。
特に箱わなやくくりわなは、高齢者には見回り時間もかかり、大変な重労働であると聞きます。
 
そこで、これも聞いた話ですが、どこかの駆除隊は補助による箱わなにセンサーカメラを取りつけ、見回りの回数を減らし、効果を上げていると聞きます。
菊池市 でも狩猟者に支給か、貸し付けなどで取り組んだらどうでしょうか。
そうすれば、 狩猟者もだんだんと減っていく中で、箱わなやくくりわなを見回る回数も減り、大幅に負担軽減になるのではないかと思います。
 
また、以前、泉田議員の質問もありましたが、狩猟免許取得に係る補助金も出る ようになったことですし、その後、狩猟者はふえてきているかどうか、お尋ねいたします。

経済部長

センサーカメラつきの箱わなでございます。
センサーつきの箱わなについてですけれども、捕獲隊員の効率的な捕獲につながるというふうに我々も考えているところでございますが、通常の箱わな、これが5万円程度に金額はなっております。
 
これがセンサーつきカメラになりますと10万円程度となっておりますので、今後、検討していく必要があるかなというふうに考えているところでございます。
 
また、市単独で狩猟免許取得の補助金、この制度もつくっておりますけれども、この狩猟免許取得に対する市単独の補助を創設しておりまして、広報やホームページのほうで農業者団体などに通知をしているところでございますが、現在のところ、まだ申請がない状況でございまして、本事業を活用した狩猟者の増加につきましては、今のところ、ゼロというところでございます。
以上、お答えします。

後藤議員

ゼロという結果で、ちょっと寂しい気はします。
やっぱりイノシシをとるに当たって、ハードルが高いところもあるのではないでしょうか。
 
イノシシ捕獲に必要な箱わなやくくりわなの購入やレンタルについても補助が必要ではないかと考えます。そうすることで、若い方々の免許取得者もふえ、駆除数もふえることで、農作物被害は減っていくのではないかと考えます。
 
また、捕獲したイノシシの命を無駄にせず、有効利用するためのジビエとして処理し、道の駅等で食肉販売する方法を県内の市町村が取り組んでいると聞いたこともありますが、菊池市でも取り組んではどうでしょうか。
市の考えをお尋ねいたします。
 
一方、イノシシを捕獲した場合の処理施設も必要と考えます。小さい子どものイノシシ、また、夏場の瘦せたイノシシにはたくさんのダニが寄生し、食肉には合わないという話でした。
 
そこで、その捕らえたイノシシを処理する施設がないと、その場所に穴を掘って埋めなければなりません。
また、肉をとった場合の残りの頭、 皮等の処理先がないので困ると聞いたこともあります。そういう処理施設について、 行政として、その処理先の確保を検討してはどうかと思います。本市のお考えをお尋ねいたします。

経済部長

先ほど申し上げました国庫補助事業の、鳥獣被害防止総合対策事業でございますけども、このメニューの中に捕獲わななどの機材の導入も可能となっておりますので、活用してまいりたいと考えているところでございます。
 
また、本年度におきましても、菊池市有害鳥獣捕獲協議会から国に対して箱わな5基、この要望をしているというところでもございますので、こういう事業を使いながら補助をしていきたいというふうに考えております。
 
また、ジビエについてでございます。ジビエの活用につきましては、現在のところは考えておりませんが、市内での需要があるかどうか、この調査は行ってまいりたいと考えております。また、食肉とならないイノシシの処理施設の設置につきましては、他の市町村の 取り組みを参考にしたいと思っておりますので、調査研究して考えてまいりたいというところでございます。
以上、お答えいたします。

後藤議員

では最後に、江頭市長にお尋ねいたします。
 
先ほど、私たち議員、仲間5人は大変苦労はしましたが、何とかわなの免許を取得することができました。これから少しでも被害を減少できるように捕獲に取り組んでいきたいと思っております。
 
以前、友人の狩猟者から聞いた話ですが、イノシシが箱わなにかかったので、イノシシの写真と尻尾を担当課に持っていったら、予算がありませんと言われ、わな の猟の期間内ではあるが、12月までにほとんど使ってしまい、1月から3月まで とった分は1頭当たり140円にしかならなかったそうです。
 
その友人は箱わなにかかったイノシシを1発180円もする玉を使って殺処分し、尻尾を切り取って、おまけに写真まで撮って、ガソリン代を使って持っていくと、数百円になり、真っ赤な赤字になるので、その後はやめたそうです。
 
なぜ被害が出ている状況の中で、年間の必要な予算が組んでないのか。なぜすぐにでも対応できる補正は組めないのかと怒っておられました。
 
暇を見つけて、また、地域のために自分たちは駆除をしているのに、行政の協力は全くないと言って怒っておられました。
そういうことで、 自分たちも全然やる気が出ないとも言っておられました。
 
これについて市長はどう思われるか。また、今まで質問した有害鳥獣対策の取り組みについて、市長の見解 をお尋ねいたします。

江頭市長

有害鳥獣対策についての今後の対応についてというご質問でございます。
 
まずもって、本市の有害鳥獣捕獲隊の皆様におかれては、日ごろから農林業生産者や市からの要請によりまして捕獲業務に携わっていただいておりますこと、心から感謝を申し上げたいというふうに思います。
また、5名の議員の皆様も狩猟免許を取られたということで、大変頼もしく感じているところです。
 
さて、本市の有害鳥獣の捕獲報奨金についてでありますけども、イノシシ等の鳥 獣ごとに単価を設定して、あらかじめ予算を組んで運営しているわけでございます。
 
昨年度においては、当初、予定しておりました捕獲頭数よりも多くの有害鳥獣が捕獲されたわけでございます。
一方、これまで整備してきた電気柵等によります効果が出まして、山間部におけるイノシシによる被害報告は減っているという状況でもございます。
 
こうしたことから、今後の報奨金の支払いにつきましては、まず本市のこうした捕獲数や被害の状況を見ながら、かつ近隣市町も調査研究しながら、必要があれば弾力的に対応していきたいというふうに考えております。
 
これまで、本市の有害鳥獣対策としましては二つございます。
一つは、被害の未然防止の観点から、農家の方がみずから行う電気柵やワイヤーメッシュ柵、防鳥ネット等の導入に関する補助、そして二つ目は、有害鳥獣捕獲隊の皆様による捕獲の、この二つの方法で進めているところでございますので、この二本柱につきましては、 今後とも継続して取り組んでいきたいというふうに考えているところです。
以上、お答えいたします。

後藤議員

ありがとうございました。
 
中山間地域の農家の被害は深刻です。大変悩んでおられます。ぜひとも対応に取り組んでいただきたいと思います。
次の質問に移ります。

後藤議員

2点目は、交通安全対策について質問いたします。
 
本市での交通事故は、少しずつでありますが減少しております。過去5年間の交 通事故発生状況ですが、発生件数で言いますと、平成26年度は205件、平成2 7年度は208件、平成28年度は187件、平成29年度は167件、平成30 年度は116件となっています。
 
これは菊池警察署の方々や、本市の防災交通課の 方々のご活躍を初め、各種の関係団体の啓発活動のおかげだと思いますが、本市の交通安全関係団体の支援についてお尋ねいたします。
各種団体の数、団体名、支援する金額、また、その課題について教えてください。

総務部長

後藤議員のご質問にお答えした いと思います。
 
本市で補助金などを支出している交通安全関係団体としましては、菊池警察署内 に事務所がある菊池地区交通安全協会があります。
補助金等の内訳としましては、平成30年度実績としまして、協会の活動助成補助金として年間24万2,393円、また、幼児、小中学生及び高齢者の方を対象とした交通安全教室開催に関する事務委託として年間160万円を支出しております。
 
活動に対しての認識ということでございますけども、協会の方々、限られた予算 の中で効果的な活動を行っておられると認識しております。
以上、お答えいたします。

後藤議員

今、交通安全協会という団体名を答弁されましたが、私の調べによりますと、本市より交通安全協会の菊池支部への補助金の額ですが、平成18年には35万円でした。
それから毎年10%ずつ削減され、平成21年度には25万5,150円、平成26年にはさらにまた5%削減され、現在の24万2,393円となっていると聞いています。
ずっと今年度まで、それからその金額でござい ます。
 
それから、教育委託費は平成22年から160万円、これは主に菊池地区交通安全協会の交通指導員の人件費だとは思いますが、この2人、大変頑張っておられます。

 
熊日新聞の記事にありましたが、交通指導員のお二人が、警察官とおばあちゃんに扮し、笑いを交えて交通ルールを説く寸劇をやっておられます。
市民にとても人気があり、昨年はさまざまな施設で160回も公演を行ったそうです。無論寸劇だけではなく、ふだんは菊池署のほうに詰めておられて、交通安全キャンペーンや各種会議、それから子ども自転車大会など、さまざまな行事で活躍されています。
 
交通安全協会の主な収入は、皆様ご存じのとおり、免許更新の際、加入していた だいている入会金でございます。平成26年度の本市の免許更新者の対象人数は9,183名、毎年200名から300名減少し、昨年度は8,112名でした。
5年 前より1,000名以上減っています。
 
協会への加入者も、平成26年度は4,522名の皆様に入っていただいていますが、昨年度は3,435名と、免許更新者 の対象人数同様、1,000名以上減少しています。
全国的に免許返納の意識が高まる中、高齢者などのですね、今年度の協会加入者数は3,000名を切るかもしれません。
 
今現在は基金を取り崩して運営している状況だそうです。このままだと、あと数年で、いや、あと二、三年でこの団体が消えてなくなるかもしれません。
 
交通安全協会の主な使途、お金の使い道ですが、交通安全のための啓発活動、これは毎月1日、10日、20日の交通安全日に、朝の街頭指導を行っていますが、その制服代や、のぼり棒、交通安全の看板設置、保育園や学校、老人会における交通安全教育、チャイルドシートの無料貸出、それから、今月の21日から始まりますが、交通事故防止キャンペーンなどの実施、青パトによる子どもたちの登下校の見守り活動、免許更新に関する人件費及び必要経費、その他の啓発活動があります。
 
もしもこの団体がなかったら、本市が直接行うとなると大きなコストになると思います。また、免許更新の際、菊陽町の免許センターまで行かなければなりません。
高齢ドライバーにとって大きな負担増につながります。
免許に関する事務も、直接警察官が行うようになります。
 
本市の交通安全協会加入率を申し上げますと、平成26年度は42.9%、これ もだんだん右肩下がりで、昨年度は42.3%でした。
しかし、これは、実はこれ、 周辺自治体に比べて高い数字でありまして、特に窓口では70%を超えています。それだけ協会の窓口で勤務されている職員さんが頑張っておられることをつけ加えておきます。

 
それから、その他の啓発活動ですが、小学校も、子どもたちも頑張っています。
特に子ども自転車大会がすばらしい。ことしは泗水小学校が菊池市の代表として頑張りました。
惜しくも県の代表にはなれませんでしたが、毎月、自転車の練習や学科の勉強を大変頑張っておりました。無論ほかの学校の小学生もそうでしたが、先生や父兄の方々も頑張りました。

 
ここで、一つ、熊日新聞の記事を紹介したいと思います。「ルールを守り事故のない国に」ということで新聞の記事がありますので、ルールを守り事故のない国に、東裕希、12歳、これは隈府小学校の生徒ですね

僕は6月に自転車大会へ出場した。僕は自転車大会を通して、交通ルールをみんなが意識することで、事故のない日本になるのではないかと考えた。
 
僕自身、何度か交通ルールを破り、そのたびに危ない目に遭った経験がある。僕は、以前、右側を自転車で通行していたとき、前から別の自転車がやって来た。
ぎりぎりよけられたが、もしあのとき、少し気づくのが遅かったら、間違いなく事故に遭っていた。
 
今、このことを考えると恐ろしくなる。だから、今は左側を通行し、事故を起こさないように気をつけている。また、僕は、交差点を曲がるとき、以前は一時停止をしていなかった。そして、ある日、曲がり角を曲がると、人がすぐ近くまで来ていた。
慌ててとまったが、あと少しスピードが出ていたら、確実に事故に遭っていた。
 
それ以来、僕は曲がり角では一時停止し、事故を起こさないように心がけている。
 
これから大人になるにつれ、移動手段がふえてくる。これから事故を起こさないためにも、自転車大会などで学んだことを生かして、自分や周りの人の命を守って いきたい。

大変すばらしい作文だと思います。また、これこそが、この自転車大会の本当の意義だと思います。
東君は惜しくもメダルには手が届きませんでしたが、私は、これを書いた東君と、指導した学校の先生、それから、このことを記事にしてくださった熊日新聞の記者の方が金メダルだと思います。
 
一般市民としても大変感謝して おります。必ず事故防止につながっていくと思います。
交通安全協会を例に、この協会の現状や活動内容等を説明申し上げましたが、特定の団体に予算をつけてくださいとの要望ではございません。
 
本市の市民に向けて、交通安全のための啓発活動をしっかりと行っている関係団体は存在し続ける必要があると思います。
執行部の方々にご理解いただきたいと思います。
 
悲しい交通事故が1件でも減ることを願ってやみません。
質問を終わります。

 

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