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運転免許証の自主返納と公共交通のあり方、学校教育における食育の推進、大琳寺地区の道路整備について(平成30年度第1回定例会)

#市議会一般質問 2023/06/19更新
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議席番号1番、後藤英夫でございます。
議長の許可をいただきましたので、通告に従い、一般質問させていただきます。
1点目は、運転免許証の自主返納と公共交通のあり方について、次に2点目は、学校教育における食育の推進について、3点目は、大琳寺地区の道路整備について、お尋ねいたします。
 
先月の熊日新聞の記事によりますと、2017年の全国75歳以上による運転免許証の自主返納件数は25万2,677件で、1998年の制度導入以来で最も多かったことが警視庁のまとめでわかりました。一昨年の約1.5倍で9万336件の増加です。
熊本県はといいますと3,378件でした。昨年3月に75歳以上の認知機能検査を評価した改正道路交通法が施行された効果があらわれているほか、高齢者による事故の防止に理解が進んだためだと見られています。また、内閣府が昨年11月に実施した返納制度に対する意識調査では、自主返納しようと思う時期について、70歳以上の免許保有者の74.3%が自分の身体能力の低下を感じたときと回答。その一方で、家族や医師からやめるよう勧められた ときと回答した人は26.3%で、みずからが納得しないと返納につながりにくいという実態もうかがえました。
 
ブレーキとアクセルの操作ミスや、高速道路での逆走等、高齢者による重大事故が各地で相次いでいます。皆様も報道などでよく見かけると思います。本市も事故防止の観点から、高齢ドライバーの方に自主返納に対する理解を深めていただき、交通機関を充実させ、不便を解消し、返納を促していく必要があると思います。

 

後藤議員

さて、質問ですが、1点目に、本市における高齢運転者の数を、2点目に、免許を返納されている方の現状、人数、過去4年間の自主返納者数の推移をお尋ねいたします。 また、3点目に、あいのりタクシー、べんりカーの現状及び過去3年間の利用状況と課題についてお尋ねいたします。 なお、この質問は、初日の城議員の質問と出口議員の質問と一部重複する部分もございますが、どうかご答弁のほどよろしくお願い申し上げます。

総務部長

それでは、後藤議員のご質問にお答えいたします。
まずは、高齢運転者の人数と免許返納状況についてのお尋ねですが、菊池市では、平成28年末で約9,500人が運転免許をお持ちです。これは本市の65歳以上の人口の約6割強に当たります。繰り返しになりますけれども、自主返納者の推移につきましては、菊池警察署に確認しましたところ、集計が菊池警察署に返納された数ということになりますので、合志市などの方が菊池署で返納されるケースや、逆に本市の方が免許センターに返納される場合もあり、全てが菊池市民を対象とした件数でないことを、あらかじめご了承願いたいと思います。
運転免許自主返納数は、平成26年が47件、平成27年が79件、平成28年 が88件、平成29年が172件となっております。先ほど議員のほうからありましたように、平成29年に返納者が急増しているのは、一例ではありますけれども、交通安全協会が年度始めに先着100名の方に対して、タクシー券や温泉券などの返納をすることによる特典事業により、自主返納の啓発が行われたことも要因であるというふうに考えております。以上、お答えいたします。

政策企画部長

それでは、私のほうから、べんりカー及びあいのりタクシーの過去3年間の利用状況と課題等について、お答えいたします。なお、本日の出口議員の答弁と重複する部分もございますが、よろしくお願いしたいと思います。
まず、市街地循環バス「べんりカー」についてお答えいたします。現在、西回り、東回り、それぞれ6便を運行しております。運行日は月曜から土曜日までで、日曜、祝日、振りかえ休日、年末年始は運休としております。
利用者数でございますが、平成26年度2万1,446人、平成27年度2万899人、平成28年度1万8,910人となっております。 なお、1便当たりの平均乗車人数は、運行開始から継続して10名を超えている状況にございます。
次に、「あいのりタクシー」についてでございます。 平成18年10月に水源地域線、龍門地域線の運行から始まり、平成28年4月に運行開始しました七城地域線まで拡充し、現在6路線ございます。運行日は月曜から金曜日までの週5日運行、土曜、日曜及び年末年始を運休としています。完全予約型の運行で一日の運行は最大3往復でございます。
利用者数でございますが、平成26年度1万1,149人、平成27年度1万433人、平成28年度1万1,212人となっております。
次に、課題等でございます。べんりカー、あいのりタクシーの導入は、地域の実情に見合った交通体系で、住民サービスの向上と行政負担の削減を同時に実現したとして、平成22年には国土交通大臣表彰を受けるなど、全国的にも先進的な事例として取り上げられてきたところでございます。
これまで、利用者ニーズや地域需要などの意見を踏まえ、運行日や運行区域の拡大を行うなど、より身近な移動手段としてご利用いただけるよう見直しを行っておりますが、先ほど申し上げましたとおり、利用者数は、ほぼ横ばいあるいは減少しているような状況にございます。 逆に、運行に係る経費は、平成28年度におきましては1,942万円と、平成26年度と比較しまして290万円ほど増加しておりますが、運行区域の拡大によるサービス向上等にはつながっているものと考えているところでございます。
今後、運転免許証自主返納を検討される高齢者の方々を初め、市民の皆様へのさらなる周知・広報を図り、利用促進に努めてまいりたいと考えております。以上、お答えいたします。

後藤議員

ありがとうございました。 免許返納に関する関心も高まっていると思います。
続いて、返納後の交通手段の件です。本市は、公共交通が十分ではなく、特に中山間地域ではバス路線も使い勝手がいいとは言えません。そこで、あいのりタクシーやべんりカーが使われているわけですけども、免許返納者にとってもありがたい交通機関だと思います。
ところが、先日の城議員の質問に対する執行部の答弁の中で、免許返納者は、隈府地区や菊之池地域といった地域が全体の8割程度であると伺いました。運転免許返納は、公共交通機関が整備されている地区ほど、もしかしたら多いのではないかと、自主返納しやすいのではないかということは誰でも考えるとこだと思います。そういった格差を、特に安全・安心に関することを解消していくことも政治の責任だと考えています。
ことしの1月に、菊池市の農業を考える議員の会ということで、私も12人の議員の1人として、長野県川上村に行ってまいりました。川上村は標高の高い山の中にある村で、非常に環境の厳しい村でした。川上村では藤原村長の講話がありましたが、その中で、交通機関についてのお話がありました。
川上村にも、本市のべんりカーのようなゆうゆうバスとか、スマイルバス、やまぶきタクシーといった交通機関があるそうで、最初は赤字の経営であったが、逆転の発想で料金を下げ、便数をふやすことで利用者をふやし、また、スクールバスを活用するなど知恵を絞ることで、経営が赤字から黒字に転換したと言っておられました。
そこで、再質問いたします。本市の全域にいる返納者の不便を解消するためにも、本市も調査・研究を進め、早急に市内全域で交通機関を整備、営業すべきだというふうに考えますが、今後の計画はどうなっているでしょうか。よろしくお願いします。

政策企画部長

後藤議員の再質問に対してお答えいたします。
本市の交通体系につきましては、先ほど申し上げましたとおり、路線バスあるいはべんりカー、あいのりタクシーで交通体系を形成しているところでございます。 現在、公共交通に関するアンケート調査を準備しているところでございます。その中で、運転免許証自主返納に関する問いも設けております。
自主返納された方、将来的に考えておられる方が、日常生活における移動手段をどのようにお考えか把握したいと考えており、これらのアンケート調査の結果等を踏まえまして、引き続き、関係機関や交通事業者との協議を行いながら、地域の実情に応じた交通体系を検討してまいりたいと考えております。 以上、お答えします。

後藤議員

ありがとうございました。ぜひアンケートなどを含めて、調査・研究を進めていただきたいと思います。
今まで自分で運転して、ドア・ツー・ドアで目的地に行けていた人が運転免許証を返納することで、急に不便な状況に置かれてしまうわけです。警察署に免許証を返しに行ったら、その帰りから運転できません。
そこで、さらに質問いたします。運転免許証の自主返納を考えていらっしゃる高齢ドライバーに対する施策はあるのか。また、あるならば、どのようなものかお答え願います。

総務部長

自主返納をふやす施策があるのかというお尋ねですけれども、現在、運転免許の自主返納について、市単独で施策は行っておりませんけれども、先ほども紹介しました交通安全協会の取り組みについて、広報などを通じて周知を図っているところでございます。

後藤議員

交通安全協会の取り組みは、運転免許証の自主返納者にとって、返納がしたいというきっかけになり、大変ありがたいことだと思います。
しかし、数に限りがあり、予算も十分ではないと伺っております。交通安全協会にだけお任せするのではなく、本市の事業として、例えば運転免許証を自主返納した65歳以上の方に、1万円程度のべんりカーの回数券またはあいのりタクシーの回数券などを交付する運転免許証自主返納支援事業が必要だと思います。
全国的にも、運転免許証自主返納支援事業を実施している自治体がふえてきており、今回の一般質問でも、私を含め3人もの議員がこの問題を取り上げています。本市でも多くの市民が関心を持っておられるからだと思います。
そこで、再質問いたします。 高齢者が運転免許を自主返納しやすい環境を提供するため、運転免許証自主返納支援事業を計画してみてはいかがでしょうか。答弁をお願いします。

総務部長

菊池市民への施策、自主返納をふやす対策をということでございますけれども、自主返納をためらう理由といたしまして、車がなければ仕事、それから買い物、病院に行けないなど、車は生活に欠かせない移動手段として必要であると答えられた方が約7割というアンケート調査がございます。
ただ、全体の交通事故数が減る中で、高齢者運転による事故の割合はふえており、先ほどご紹介がありましたブレーキとアクセルの踏み間違いなどによる事故が後を絶たないなどの状況に伴い、3月12日から改正道路交通法が施行され、免許更新時に認知症機能検査を強化されたところでございます。
悲惨な交通事故を未然に防ぐためにも、運転に自信がなくなったり、運転の必要がなくなったなどの方が自主返納を後押しできるように、交通安全協会などと連携し啓発運動を行ってまいりたいと考えております。
また、他の自治体におきましては、自主返納だけでなく、いつまでも安全に運転できるようにというような体制づくりに取り組まれている自治体もございますので、そういったところも研究してまいりたいと考えております。

後藤議員

ありがとうございました。 運転免許証の自主返納や、公共交通の問題、いずれも人口減少、高齢化の問題が顕在化してきつつあるというふうに思います。本市を安心・安全な、そして、魅力 的な癒しの里にするためにも、ぜひともこれに積極的に対応していただきたいということを申し上げまして、次の質問に移ります。
次に、2点目ですが、学校教育における食育の推進についてお尋ねいたします。食育基本法が平成17年から実施され、かれこれ13年近くになります。ことし成人を迎えられた方が小学校の低学年のころです。この法律が制定された目的は、国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるようにするため、食育を総合的、計画的に推進することにあります。
また、食育とは、生きる上での基本であって、知育・徳育及び体育の基礎となるべきもの、そして、さまざまな経験を通じて、食に関する知識と食を選択する力を 習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることです。内閣府の「子供・若者白書」によりますと、30歳未満の朝食の欠食率は、年齢 が上がるほど高くなる傾向にあり、これは年齢が若くなるほど欠食率が下がるということで、全国的には食育の効果が少しずつあらわれているのだと考えられます。
また、20代の男女では、二、三割程度が朝食を欠食しているといったデータも一方ではございます。子どものころに身についた食生活はなかなか改善が難しいと思います。このままでは、今後、少子化や生活習慣病の増加に影響するかもしれません。
本市でも幼いころから望ましい食習慣の確立を図り、生きる力を育むため、学校等で食に関する知識の習得とさまざまな体験学習や活動の機会を多く設けていると思いますが、本 市の小中学校における食育指導についてお尋ねいたします。内容について詳しく教えてください。

教育部長

それでは、後藤議員からご質問がございました小中学校における具体的な食育の取り組みということでお答えをさせていただきます。
学校では、食育の全体計画、年間計画に基づいて、学級担任や食育担当教諭等により給食時間における食に関する指導や、各教科等における専門的な知識を生かした授業の実施、生産者や地域の方と一緒に給食を食べる試食会の実施等に取り組んでおります。
具体的には、給食時間に、食前・食後の挨拶を正しくする、よい姿勢で食べる、よくかんで食べる、好き嫌いをしないで食べるなどの食事マナーの指導や、給食献立、使用食材等の紹介、社会性を身につけるための交流給食等を行っております。 また、学級活動や教科、総合的な学習の時間には、朝御飯の働きについて、栄養 バランスのとれた食事のとり方についてなど、栄養教諭やその他の関係機関からゲストティーチャーを招いて学習しているところでございます。
そのほかにも、小学校における給食委員会の活動として、給食の先生への感謝の手紙や、好き嫌い、残食の調査等も行われ、学校給食週間には給食の歴史も学んでおります。
次に、家庭との連携といたしましては、食に関する興味・関心を高め、理解を深めたり、学校における食に関する指導についてお知らせをするとともに、そういったことから「給食だより」などを定期的に発行し、学校給食への理解と食生活等に関する啓発とともに、保護者を対象とした給食試食会も実施しているところでございます。
さらに、教育委員会の取り組みといたしましては、地元でとれる農産物を使った給食の献立を募集することにより、地域及び地域農産物への理解を深め、給食や食の興味、関心を高めることを目的として献立コンクールを実施し、優秀な献立については学校給食として披露いたしております。
また、昨年2月には、菊池産の食材をふんだんに使用しました「きくちさんデー」を菊池北中学校給食において開催し、7月7日には、七城産の食材にこだわった「ななしろさんデー」を七城小・中学校給食において実施したところでございます。
今後も、地域に密着した安心・安全な給食の提供と食育に取り組んでまいりたいと考えております。以上、お答えいたします。

後藤議員

ありがとうございました。今、食育指導についてご説明いただきましたが、いずれも大変すばらしく、有意義な取り組みだと思います。
私も一例申し上げますと、大分県由布市の庄内小学校では、学校給食センターに納品している農家の方が、学校の給食時間に食材の説明などを行っているそうです。子どもたちは感謝の気持ちで給食を食べ、農家は子ども達の顔を見ると長く農業をやっていきたいという気持ちになるそうです。また、地産地消の促進にもつながり、よい取り組みだと思います。
そこで、再質問いたします。本市の小学校でも、給食時間前に生産農家や生産者を講師に招き、例えば隈府小学校では、北宮とか片角の生産者ですとか、花房小学校であれば村田や出田とか、あくまでこれは一例ではございますが、その地域ごとの生産農家や生産者で食育を行う考えはありませんか。
地産地消にもつながり、子どもたちも食の生産地であるという郷土意識も高まると思いますが、答弁をよろしくお願いします。

教育部長

それでは、再質問のほうにお答えをさせていただきます。
ただいま、ご紹介のありました給食時間に農家の方から食材の説明をしていただく取り組みというものは、子どもたちが食べているものがどのようにしてつくられているのか、直接話を聞くことができ、農業への興味、食への興味が高まる、とても有意義な取り組みであると考えております。
本市の小中学校におきましても、先ほど申し上げましたとおり、生活科や総合的な学習などの時間に生産者をゲストティーチャーとして招いての授業を行ったり、給食の時間に食材の生産者を招待して、試食会を行っている学校もございます。
ご質問いただきました農業者、生産者を講師として招いて、子どもたちとの交流を持つことは、食育の有効な学習の一つであると捉えておりますので、今後も各学 校において取り組みが広がるように働きかけてまいりたいと考えております。以上、お答えいたします。

後藤議員

ありがとうございました。 ぜひ学校教育の一環である学校給食を活用した食育を行っていただきたいと思います。安心・安全でおいしい地元の食材をいっぱい使って、子どもたちが健やかに 成長できるように、ぜひ食育をもっともっと進め、そして、子どもたちが本当に生きる力をつける上でも、本市の学校給食をトップレベルにしていただきたいということを申し上げまして、次の質問に移ります。
3点目は、大琳寺地区の道路整備についてお尋ねいたします。菊池市の未線引き都市計画区域の中で、大琳寺区の用途地域は指定されて何年ぐらい経過しているでしょうか。
これまで、この用途地域に沿ってまちづくりは進められてきたと思いますが、大琳寺区については、どのような用途地域の指定がなされているのかを、お尋ねいたします。
また、本市は、現在の大琳寺区の道路状況をどのように認識しているか。さらに、今後の道路計画についてお尋ねいたします。用途地域の指定については、指定が複数あれば、それぞれどのあたりがどんな用途地域なのか、答弁お願いします。

建設部長

ただいまの後藤議員のご質問にお答えいたします。
用途地域に指定して何年経過ということでございますけども、本市では、快適で秩序あるまちづくりを行うため、都市計画区域を定めておりますが、その区域内において、機能的で良好な環境を有する市街地を形成することを目的に、昭和52年4月1日に390.9ヘクタールの用途地域を設定しております。
設定から約40年が経過していますが、その後、社会情勢の変化等により見直しを行い、現在は367.6ヘクタール、8種類の用途地域が設定されております。
どのような用途かというご質問でございますけども、見直し後の大琳寺区周辺の用途地域の指定状況といたしましては、医師会病院周辺を第1種住居地域、国道387号沿いを準工業地域、大琳寺木庭橋線沿いを準住居地域、それと大琳寺木庭橋線の北側一帯を第2種住居地域に指定しております。
それから、大琳寺地区の道路状況としましては、東側に国道325号、西側に国道387号と県道植木インター菊池線があり、国道と国道を結ぶ路線として市道大琳寺木庭橋線が整備されております。国道において一部改良を必要とする交差点はありますが、通過交通に対する道路状況としては、他の地域と比べましても整備されている地域であると考えております。
今後の道路計画でございますけど、大琳寺区の道路計画につきましては、現在は用途地域を定めて農地のままとなっているヤマダ電機北側付近の宅地開発が進むように、道路の拡幅整備を計画しているところでございます。以上、お答えいたします。

後藤議員

ありがとうございました。では、再質問をいたします。
今、用途地域指定について、また、一部道路の国道等の説明がございましたが、 また改めて質問をいたします。
その中で、大琳寺の中で、大琳寺区を通る都市計画道路は何路線あって、また、それ自体、都市計画決定道路として改良済みですか。都市計画道路それぞれの路線についてお答えをお願いします。

建設部長

それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。
本市の都市計画道路としては、現在6路線を設定しております。そのうち、大琳寺区周辺につきましては、大琳寺木庭橋線、北宮袈裟尾線、深川北原線の3路線が都市計画道路となっております。
それぞれの路線の整備状況としましては、大琳寺木庭橋線と北宮袈裟尾線の2路線が整備済み、深川北原線のうち糸岡石油交差点付近が未整備となっております。 以上、お答えいたします。

後藤議員

それでは、さらに質問をさせていただきます。
大琳寺区を通る国道387号は、県の管轄路線ではありますが、先ほど説明いただきましたように、この路線の大琳寺に近接している北原交差点、いわゆる糸岡石 油のところの交差点ですが、特にスタンド前が狭く、また、歩道も交差点の手前で途切れており、大変危険な状況にあります。これは議会報告会でも質問が出てきた内容です。
この交差点を含めた道路改良が早急に必要だと思いますが、市としてはどのような認識をお持ちでしょうか。また、今後、何か計画はありますか。答弁を お願いします。

建設部長

北原交差点につきましては、市といたしましても改善が必要な交差点であると認識は持っており、毎年県へ改善の要望を行っているところでございます。
国県道の交差点整備につきましては、菊池市内には改善を必要とする箇所が非常に多くあり、道路交通の円滑化と必要性の順位から着手に至っていない状況でございますが、継続して要望を続けていきたいと考えております。以上、お答えいたします。

後藤議員

ありがとうございました。 これまで、あえてまちづくりの基本となる用途地域、都市計画道路についてお尋ねいたしましたが、大琳寺地区ではまだまだ危険な箇所や不便な箇所があります。
例えば、今度、大琳寺3号線、ヤマダ電機から大琳寺配水池にかけての市道ですが、供用されると昔からの集落に車両が多数入り込み、狭い道路が混雑する可能性があります。このあたりはお年寄りの歩行者が多く、心配しております。
また、大琳寺木庭橋線ですが、この道路は植木インター菊池線や国道325号と直結しており、大津や山鹿に行く主要道路です。近年、大琳寺地区12班の人たちは、これはスーパーロッキー向かい側です。自衛隊菊池地域事務所の裏のほうですが、大型スーパー等の出店で車の出入りが困難で危険にさらされています。
そこで、新たに市道を深川方面に入れていただき、問題を解決してはどうでしょうか。ご答 弁をお願いします。
また、今月の定例会で、菊池市住宅マスタープランの概要説明がなされました。住宅施策の体系12の基本方針の一つに、持続可能な市街地形成に向けた市街地の整備促進、もう一つ、既成市街地の住居環境の魅力アップとありました。
大琳寺木庭橋線周辺では、道路沿いは商業地域やアパートがふえてきていますが、少し入り 込むと開発のおくれが目立ちます。若者に定住してもらうためには、さらなる開発が必要だと思います。
そこで、提案ですが、大琳寺木庭橋線の南北、北側は大琳寺3号線を中心に、南側は深川方面にかけて菊池市土地開発公社を活用し道路網を整備し、民間を活用したミニ区画整理等の取り組みをする考えはございませんか。答弁をお願いします。

建設部長

ただいまのご質問にお答えいたします。
大琳寺3号線、これはヤマダ電機の西側でつくっている路線でございますけども、この路線につきましては、住宅の建築ができるように4メーター道路を整備するもので、通過交通を想定したものではございません。
議員ご指摘のとおり、大琳寺集落内は道路幅員も狭いため、大琳寺3号線整備に伴い通過交通車両の変動を注視してまいりたいと考えております。
また、大琳寺木庭橋線から深川方面に抜ける道路を整備してはどうかとのご意見でございますが、現状としてはそのような計画はございませんが、国道325号の4車線化に伴う車両通行の動向を踏まえ、判断させていただきたいと思います。
最後に、ミニ区画整理等の提案でございますけれども、良好な住環境を確保しながら利便性の高い道路整備などを行う区画整理は、開発誘導に大変有効な手段と考えますが、大きな財政負担も伴います。市でも、用途地域の中で農地のまま開発の進まない地域について開発が進むよう、平成25年には用途指定の規制緩和を行っており、現在、住宅の建築が進むような道路整備を進めております。これによりまして、宅地開発が進むことを大きく期待しております。 以上、お答えいたします。

後藤議員

ありがとうございました。確かに、財政負担といったマイナス部分はありますが、固定資産税等の税収や人口の増加が見込まれるといったプラスの部分もあると思います。
また、安心・安全は住環境で最も大切なことだと思います。トータルでお考えいただき、また、問題箇所はしっかりと注視していただきたいと思います。 最後に、将来の展望を踏まえて、市長や執行部のお考えを聞きたいと思います。 できれば夢のあるお話をお願いいたします。

江頭市長

大琳寺地区の将来の展望ということでございますが、議員がこれまでご指摘のとおり、大琳寺地区につきましては、住宅の建築あるいは店舗の進出が進んでおりまして、この住宅政策の上でも、商業政策の上でも、大変重要な地域だというふうに考えております。
今後も、また大きなテーマが残っておりまして、国道325号の4車線化に伴い ます交差点の改良であるとか、未整備の北原交差点改良などございますので、こうしたことを県に働きかけますとともに、商業発展とともに定住促進が図れるような道路整備というものも必要に応じて検討していきたいというふうに思います。
菊池市内の発展、それぞれ各地域が特色を持っているわけでありますけども、大琳寺地区におきましては、今申し上げたような特性を持っておりますので、ぜひ菊池市の発展のエンジンの一つになっていただきたいと願っているところでございます。 以上、お答えいたします。

後藤議員

ありがとうございました。

 
お年寄りがいつまでも元気に安心して暮らしていけるように、また、子育て世代 の若者に魅力を感じてもらえるようなまちづくりをしていただけるように、大琳寺区も、それから菊之池校区も含めてお考えいただきますよう要望いたします。
最後に、この3月で退職される職員の皆様に敬意と感謝を申し上げまして、質問を終わらせていただきます。
 

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