議席番号4番、後藤英夫でございます。
議長の許可をいただきましたので、質問していきたいと思います。
今日は、まず、国道325号の4車線化を見据えた本市のまちづくりについてお尋ねします。
続きまして、2点目は、竹木等の整備についてお尋ねしていきたいと思います。
1点目、まずは国道325号の4車線化を見据えた本市のまちづくりについてお尋ねいたします。
現在、国道325号の4車線化工事が行われており、森北区まで4車線化されているようであります。
朝の通勤時間帯など車の混雑も少しずつ解消され、私たち市民も感謝しているところでございます。
今後は、数年かけて戸崎区、それから菊池川を渡り、北宮区に入り、終点は大琳寺交差点だと聞いております。市民もこの4車線化工事についての進捗や本市の計画等について、とても関心を持っておられます。
また、県も早く、道路計画等のまちづくりについて、本市の方向性を示してほしいと考えておられるのではないでしょうか。
そこで、質問ですが、本市はこの計画についてどのような把握をされていて、また、どのようなビジョンを持っているのでしょうか。4車線道路が大琳寺交差点まで来た後はどうなるのでしょうか。
本市の10年、20年先を見据えた活気ある魅力的なまちづくりのため、道路計画等も含めた本市の今後の考えを伺いたいと思います。
次に、大琳寺区・深川区・北宮区の道路についてお尋ねいたします。
国道325号の4車線化に伴い、ますます便利になったこの地域に住宅や店舗が増えてくると考えられますし、それに備えた道路整備も必要だと思います。今回質問する道路は、北宮区の北宮団地西側から深川区へ通じる現在の農道の市道認定・道路改良についてです。
この農道の市道認定等については、平成30年10月に地元から要望書が出され、私も平成30年12月の定例会で一般質問しましたが、2年半の時を経ても解決に至っておらず、また、今年の5月に菊之池校区の区長会長・深川区長・北宮区長・ 大琳寺区長・北宮団地管理人、それから、深川生産組合・北宮農家組合・大琳寺小組合といった多くの方々から、この農道の市道認定について要望が来ております。
そこで、地元議員として、今回も質問させていただくことにしました。
この狭く舗装もされていない農道ですが、この地域の市民の皆様の要望どおり、 市道認定し、道路を改良すべきだと思いますが、執行部の考えを聞かせてください。
以上、2点について、質問1点目の1回目の質問といたします。
それでは、後藤議員のご質問に お答えいたします。
まず、国道325号につきましては、県の事業となりますので、県北広域本部土 木部に確認をいたしました。平成21年度から、大琳寺から森北までの計画延長3.6キロメートルの4車線化事業に着手いたしまして、現在、菊池川における橋りょうの下部工工事、戸崎小学校付近より南側の拡幅工事及び菊池広域連合北消防署東側のバイパス工事が進められております。
なお、本区間は、菊池川に架かる大規模な橋りょうや断面の大きな宝永隧道の付け替え等の工事、また、大琳寺から菊池川までは多くの建物等補償物件がありますので、整備完了には時間を要すると伺っております。
大琳寺交差点から市街地区間の整備の方向性につきましては、今後、現況の交通量や流れを把握いたしまして、その結果を踏まえ、整備の検討に当たっては、市や関係機関と協議していきたいと伺っております。
市といたしましても、引き続き熊本県と連携し、魅力あるまちづくりとなるよう 検討を進めてまいります。
それから、2点目ですが、北宮団地周辺の道路につきましては、団地内及び南側の道路は市道となっており、北宮団地から深川区へ通じる道路は農道となっております。
現在は、改良の計画はありませんが、国道325号の4車線化等、地域情勢の変化により整備の必要性が高くなった場合は、状況に応じて対応を図ってまいりたい と考えております。
以上、お答えします。
1回目の質問で、市道認定についてのことも聞いていますので。
それでは、お答えいたします。
市道認定につきましては、今、現状としては考えておりませんけども、先ほど申しましたとおり、今後の地域情勢の変化等、整備の必要性が高くなったときに、改めてまた市道認定も含めて検討するという形になろうかと思います。
以上、お答えします。
ありがとうございました。
まず、国道325号の4車線化に伴う本市の考えについてですが、10年後ぐらいには高規格道路が本市近くを通ると伺っています。
インターチェンジが国道325号近く、これはお隣の大津町の杉水公園辺りにできるようです。
また、熊本地震で被害を受けた創造的復興のシンボルである「阿蘇くまもと空港」は、国内・国際線が一体となった新しいターミナルビルが整備され、人や物の流れが大きく活性化される可能性がありますし、もし実現するのであれば、市民の利便性の向上、交流人口の増加やビジネスの拡大等、本市にとっても大きなチャンスだと思います。
4 車線化された国道325号線が本市の発展に大きな恩恵を与えてくれると確信しております。
また、一方で、この国道325号の4車線化が大琳寺交差点まで来ると、都市計画道路大琳寺木庭橋線は、今よりずっと混雑するのではないかと心配する市民の声もあります。
それで、先ほど、またもう一回繰り返しの質問になりますけども、長期的な本市の未来を考え、国道325号の4車線化道路が大琳寺交差点まで来るのであれば、それを見据えて、周辺の都市計画道路の交通量調査を行って、菊池高校や隈府中心部、それから大きな観光資源である温泉街へのアクセスを考慮し、また、商工会などの各種団体も一体となって、よりよい方向に計画を早めに本市のほうから県にアプローチしてはどうでしょうか。
もう一回ちょっと同じことを聞きたいと思います。
それでは、議員のご質問にお答えいたします。
先ほどお答えしたとおりではございますけども、まず国道325号の4車線化につきましては、本市のまちづくりにつながる重要な案件と確認をしております。
議員よりご質問をいただきましたとおり、まず各種団体等のご意見を伺いながら、魅力のあるまちづくりに向けて総合的に検討を進めなければならないと考えております。
以上、お答えします。
それでは、北宮団地西側から深川区へ通じる農道についての関係質問、ちょっと先ほど一緒に聞くべきだったんですけども、現在、この農道先の市営北宮団地と、それからこの団地を挟む南北にある個人経営のアパート数は何戸でしょうか。
それでは、議員の質問にお答えします。
まず、北宮団地周辺の戸数につきましては、約200戸程度と把握をしておるところでございます。それから、ちょっと訂正のほうをさせていただきたいと思います。
先ほど、重要な案件と「確認」しておりますというような答弁をさせていただいたんですけども、先ほど国道325号のほうなんですけども、これにつきましては、重要な案件と「認識」しておるところでございますので、訂正をさせていただきます。
申し訳ありませんでした。
200戸ぐらいということで、今お聞きしましたけど、私の調べというか、見た感じは、北宮住宅は120戸ぐらいじゃないですか。
それと周辺のアパートというのは、もっとその倍ぐらいはあるようだと私は今のところ認識しています。200戸としましょう。
200戸という答弁でしたが、この地域、進入路、出入口ですが、1か所のみ、赤星地区へ向かう市道菊戸線しかありません。
そういう中で、近年全国各地で起こっております地震や、台風、豪雨等の未曽有の大災害が発生した場合、この出入口が1か所しかないのですね。
その北宮団地やその周辺のアパートの方々は逃げ道もありませんし、災害が起きた場合の支援物資等の搬入路もない状況です。この農道を改良することで、一刻を争う救急車や消防車などの緊急車両も迂回することなく、スムーズに国道387号に出入りできるようになります。
また、私が聞いたところによると、農道沿いの地権者は、この道路が広くなって市道になることについて、協力はいとわないと聞いておりますので、北宮団地住民はもちろん、多くの関係区民からも、この北宮団地西側から深川区へ通じる農道に ついて、市道認定及び道路改良の要望が上がっている状況です。
このことについてはどのようにお考えでしょうか。私は、例えば200戸に対して出入口が1か所と少ないと思うのですが。
それでは、お答えいたします。
先ほど、北宮団地の200戸ということでございますけども、周辺の戸数が20 0戸ということで、北宮団地自体は119戸でございます。すみません。
それでは、北宮団地西側の道路の件についてですけども、これにつきましても、先ほどちょっとお答えをしましたとおり、国道325号の4車線化等、地域情勢の変化によりまして、その状況に応じて対応を図っていくというところで考えており ます。
どうぞよろしくお願いします。
分かりました。しっかり私も言い続けていきたいと思います。
また、これからこの地域に道路建設を行う場合、遺跡発掘調査は必要になってくることが考えられます。
このことが開発行為や道路建設ができない一つの要因になっているのかもしれませんので、このことについても質問したいと思います。
この地域は菊之池城跡が近くにあり、多くの遺跡が確認されていますが、北宮団地西側から深川へ通じる農道について、先ほど言った道路について、もし市道認定し道路改良を行うとすれば、遺跡発掘調査は必要でしょうか。
また、遺跡発掘調査 が必要となったと仮定した場合、付近の状況を考慮して想定される遺跡発掘調査費 用や、その期間、大体どれぐらいでしょうか。お願いします。
それでは、後藤議員の質問にお答えさせていただきます。
1点目の発掘調査は必要かとのご質問でございますが、農道がございます本区画につきましては、埋蔵文化財包蔵地に該当しておりますので、開発に際しては、まず確認調査を行う必要があります。
確認調査の結果、遺跡が存在することが分かり、開発により失われる場合は、記録保存のための発掘調査を実施することになります。発掘調査後は原則、開発を進めても差し支えありませんが、重要な遺跡と分かった場合は、保存等の協議が別途必要となります。
それから、2点目の期間と費用はどれくらいかかるかというご質問でございますが、お尋ねのあった農道につきましては、現在の面積が約900平米でございますので、この面積の全てが発掘調査対象となった場合、おおよそ期間は3か月、費用 は調査後の報告書作成まで含めまして2,000万円を要することが見込まれます。
費用につきましては、開発者の負担となりますので、この場合は市の負担となり ます。
以上、お答えいたします。
ありがとうございました。
今後、この地域のまちづくりや道路建設の際、参考にできたらと思います。
今年の5月末の菊池市の人口は4万7,664人、65歳以上の高齢者は約34%。まずこの状況を何とかしたい。人口減少は全国的な問題ではありますが、我々議員も一致団結し、知恵を絞り、この流れを少しでも食い止めていきたいと考えています。
そのためにも、魅力あるまちづくりは必要不可欠だと思います。
まずは、この北宮団地西側から深川区へ通じる農道についての市道認定及び道路改良を含め、この地域のさらなる道路整備を積極的に進めていただきますことを要望して、次の2点目の質問に移ります。
2点目は、本市の市道沿いの竹木等の整備についてお尋ねいたします。
まず、沿道に覆いかぶさる竹木等の管理についてですが、本市の市道において隣接する土地、特に山林ですが、道路上に枝などが張り出している事例がよく見受けられます。特に今のような梅雨の時期は、雨による水の重みにより、竹木等がより 倒れやすくなり、竹が垂れ下がったり、枯れ竹が倒れかかったりした箇所も多く、危険性が高まっているようです。
道路には建築限界が定められており、道路に張り出した枝は、車が接触したり、枯れ木の枝が自動車に落下したり、道路側への倒木により自動車が通行できなくなるなど、道路利用者の通行の安全を害します。
また、公の場所である道路、これは通行障害部のことですが、そこまで伸びてしまった枝などは、道幅を狭く感じさせるなど視認性を悪化させ、通行上の安全を確保する上で問題があります。
これらが原因となり、車両や歩行者に事故が発生した場合には、民法第717条により、所有者が賠償責任を負わなければならなくなることもあります。また、台風などの強風や大雨時の安全確保のためにも、樹木の管理は重要だと思います。
このような道 路関係法令内に植生する竹木の枝等について、本市の現状と課題・取組、それから 所有者への行政指導の実績についてお尋ねいたします。
次に、本市の放置竹木についてお聞きいたします。
竹は温暖で湿潤な環境を好む常緑性の多年生植物であり、生息地としては、日本、中国、台湾、南アジアといった地域で多く見られ、日本では主に九州など西日本に多く繁殖しております。
竹林の多い府県としては、熊本県は全国で6番目、またそ の中でも中山間地域の本市は、竹の生息地としてとても適しているようです。
戦後、タケノコの栽培や竹林の生産が盛んになり、多くの竹林が植えられました。
しかし、諸外国からの安価なタケノコや、竹材の輸入が増加するとともに、プラスチック等の代替資材の普及や、タケノコの消費が減少したこともあり、手間のかかる竹林の管理の放棄が増え、さらに農家の高齢化や担い手不足などの要因も加わり、 手入れが行き届かない放置竹林が増加しています。
竹の成長は、ほかの植物、例えば杉やヒノキと比べ、とても早いスピードで成長していきます。雑木でも竹の成長スピードには到底及びません。
このことから、放置竹林はどんどん拡大します。
さらに、その密度が竹林に大変な悪影響を及ぼします。放置竹林は雑木林の光を遮り、野鳥も飛んでこなくなり、種子も増えずに、雑木林が消滅していくわけです。
そして、雑木林が消滅すれば、急傾斜地などの崖崩れを引き起こす原因にもなります。
なぜなら、雑木林の根は横に広がり、あるいは垂直方向に深くなっていますが、これらの根は地下ネットやくいの役目を果たして地盤を強くしていると聞いています。
反面、竹の根は地表30センチメートルと浅い箇所に集中して広がっているために弱く、しかもくいの役割の根がないので、大雨などの際に滑り落ちる危険性が非常に高くなるとのことです。
このことから、放置竹林の侵食被害防止は待ったなしの状況です。
本市の美しい里山の風景を守ること、それから地滑りなどの災害から市民を守る ことはとても重要なことだと考えます。
そこで、質問ですが、本市の放置竹林などの現状と課題、また、その取組について教えてください。
菊池市には、森林・山村多面的機能発揮対策交付金制度があるようですが、その 実績や効果、それから市内の放置竹林等の面積など、これは大まかで結構ですが、 分かれば教えてください。
それでは、まず私のほうから、道路上に張り出した竹木等 につきましてお答えしたいと思います。
道路上に張り出した竹木等につきましては、区長さんをはじめ市民の方々から剪定の依頼をいただいており、毎年依頼件数が増えてきている状況でございます。
個人の竹木等につきましては、個人の財産であることから、市では剪定することができませんので、竹木等の地権者を調査し、剪定依頼とともに竹木等が原因で事故等が発生した場合には、所有者の賠償責任も問われることも併せて通知をしております。
しかし、所有者から剪定いただけないケースが多くあるのが現状でございます。
令和2年度におきましては、25路線58名へ通知をしている現状でございます。
以上、お答えします。
それでは、私のほうから、放置竹木についてお答えいたします。
まず、里山の荒廃につきましては、戦後の高度経済成長とともに産業や生活の急変、人口流出や過疎化・高齢化と様々な要因によりまして、全国的に増加が進んでおります。
また、荒廃した竹林の課題につきましては、周囲の森林や農地などに竹が進入し、 有害鳥獣の潜む場となるなどの問題がございます。
今後の取組といたしましては、補助事業等を活用し、里山保全活動につなげたい と考えているところでございます。 次に、菊池市における、熊本県森林・山村多面的機能発揮対策事業の実績や効果についてですが、平成29年度より各種団体により申請がなされ、現在までに四つの団体が里山竹林の整備を実施されているところでございます。
また、事業の効果といたしましては、森林管理や山村地域の活性化や荒廃等の解消につながっていると考えているところでございます。
また、本市の放置竹林についてでございますが、把握するのは困難でございますけれども、市内全域における竹林面積は約429ヘクタールとなっております。
今後、事業の促進のために、事業の内容の周知や活用を、市民や各種団体の方々に呼びかけてまいりたいと考えております。
以上、お答えいたします。
市民の安全のため、引き続き沿道に覆いかぶさる竹木等の地権者へ、調査及び剪定依頼をお願いしたいと思います。
実例をちょっと申し上げたいと思います。
先日、地元の方と西迫間の七坪区から小木区方面まで、車で現地を見て回ったのですが、竹木が道路に張り出していた箇所も多く、車に接触するくらい垂れ下がっている場所がところどころに見られました。きれいに整備されているところもあり ましたが、急傾斜地などでの作業は大変だっただろうと想像しています。
地元の人に聞いてみると、はしごを使って手作業で行ったそうです。高齢者ばかりで危険な作業だったと聞きました。
市内の中山間地域では、ほとんどがこのような状況ではないでしょうか。
また、車に接触するぐらい竹木が垂れ下がっている箇所は、朝、地元の方がトラックの荷台に乗って撤去しているそうです。
地元の方の話では、高所作業車があれば随分作業がしやすくなるなどの意見がありました。それぞれの地区では、基本的に春・秋の年2回、道造りとして、市道沿いの竹木の伐採をしておられるそうですが、市からの作業車等の借上げをしていただければ、作業が随分楽になるとのことです。
そこで、お尋ねしますが、高所作業車などのレンタルや機械借上げ等を各区や団体に対して行う考えはありませんか。
また、現地を見ますと、私有地だけでなく、道路際、いわゆる官地にも竹木が多いと思います。本市の巡視実績や、その評価・課題を教えてください。
それでは、高所作業車等でございますけども、こちらにお答えしたいと思います。
道路上に張り出した支障木を地域の方々により処理される場合につきましては、市の負担で高所作業車の借上げを行っておりますので、地権者の同意をいただき、対応していただきたいと考えているところでございます。
それから、市の巡視につきましては、職員や道路等作業員によるパトロールや、区長さん等の連絡により、支障竹木を随時伐採しておりますが、市道延長も長く、十分に対応できておりませんので、地域の方々により対応していただいている部分 が多い状況でございます。
引き続き、パトロール等や地域の方々の協力をいただきながら対応してまいりたいと考えております。
以上、お答えします。
地域の安全のために、特にこの梅雨の時期は竹もよく伸びています。
地元の人も困っています。引き続き注視してパトロール等を行っていただきたいと思います。それから、放置竹木についての私の意見ですが、このままですと、放置竹林はどんどん拡大していくと思います。実態などの把握も必要だと思いましたので、あえて放置竹林の面積を質問させていただきました。
また、森林・山村多面的機能発揮対策交付金制度の活用についても、さらに市民に呼びかけていただきたいと思います。
先月は、本市での野生の猿の目撃が相次ぎ、よく注意を促す放送がされていました。
また、今月に入り野生の鹿の目撃も増えているようです。野生鳥獣のすみどころとなり得る集落周辺の手入れ不足の人工林を間伐し、放置竹林を整備することで、人間の居住空間と野生鳥獣のテリトリーのすみ分けを行うことも必要だと思います。
それから、竹林整備等についてですが、チッパーシュレッダーなどの粉砕機等を導入し、竹チッパーの機動力を生かして、竹林内で伐採した竹をその場で粉砕し、竹林に戻しながら作業道の整備等も併用して竹林の整備を行うのも非常に効果的だ と思います。
バックホーなどの建設機械の先端に作業機を取り付けたタイプもあるようです。林野面積が多く、高齢者率が高い本市は、こういった最先端の大型の機械を使用して里山を整備する必要があるのではと考えます。
一昨日、6月15日の農業新聞での記事ですが、兵庫県丹波篠山市が放置竹林解消のため、市民に対して、竹チップを作る粉砕機を貸し出すなどの取組が掲載されました。
そのほか、地元の農業高校の生徒が竹チップを堆肥や雑草を抑制するマル チの代わりに活用するなど、奮闘する様子が載っていましたので、この場で紹介しておきます。
とてもすばらしい取組だと思います。
また、竹チップをマルチ代わりに使用することで、省力化、それから農業産廃などの減少、廃プラにもつながると感心しました。
竹が利益を生む仕組みをつくると竹林整備はもっと進むと考えます。竹を使った竹チップ、タケノコの新たな食品などを作るのもいいかもしれません。それから、竹チップ・竹パウダーは消臭効果が高く、災害時の防災トイレに敷き詰める材料と しての利用に期待が持てるそうです。
圃場での土壌改良や肥料としても優れていま す。
また、本市は畜産が盛んですが、竹をパウダーにして畜舎で敷料に利用すれば、竹パウダーの乳酸菌が腐敗菌や病原菌などの悪玉菌を抑制して、悪臭の防止に役立つと思います。
私の知り合いの畜産農家は、製材所で出たおがくずを1立方メートル当たり2,500円で購入していますが、竹パウダーがあれば使用してみたいと言っていました。
毎年生えてくる竹の特徴は厄介でありますが、考え方を変えれば、利点でもあります。
利益を生めば、働く人が現れ、自然に竹林整備は進むのかもしれません。私有林のため公的な整備は難しいと思います。竹林経営が利益を生む態勢づくり、それから、活用方法となる出口の用意も必要ではないでしょうか。
災害に強いまちづくりは里山からだと思います。
美しい里山の景観を守ること。それから、安心安全なまちづくりのため、放置竹林対策の取組を面的に拡大させるとともに、地域として継続的な取組とするため、市民と行政との協働による対策をもっと推進していただきたいと思います。
質問を終わります。